41歳、運命の出会いからのブロック。失恋ショックが半年続いた男の結末。

迷走期は金ばかりかかったが、諦めずに探し続けて正解だった。ついに見つけたんだ。「末次香澄美（かすみ）」さん、27歳。ユニバース倶楽部のサイトで見つけたときは、これだ！ って確信したね。すぐにオファーして日程調整してもらった。

かすみさんのプロフを見たら、おっぱいなんか、実はもうどうでも良くなった。こんなにも、素朴で、ダイヤの原石のように地下アイドルにいそうな可愛さを持った人はなかなかいないぞ！ 身長149cm、体重40kgの幼児体型でAカップ。年齢は27歳だけど、高校生みたいなんだ。

いいんだよ、それで！ 例えるなら、涼宮ハルヒの長門有希、エヴァの綾波レイ。どんなアイドルグループにも必ずいる、陽キャな胸デカの子じゃない、乃木坂で言えば西野七瀬みたいな、そういう「原石」だと思えたんだよね。美乳じゃなくて微乳！みたいな。

まぁ「原石」だからな。すでに輝いているわけじゃないさ。でも少し不思議でさ。倶楽部の紹介文にも、「なんでパパ活したいのか謎」みたいなことも書かれていた。基本的に「垢抜けないイモっぽい子」はスタンダードにされがちだが、俺から見たらゴールドでも良かったんじゃないか説。

それに、倶楽部のコメントに「男性経験は一応あるそうです」くらいに書かれていた感じが、またよかったんだ。世のおっさんと同じように、この頃の俺も育てる楽しみを夢見ていたんだろうな。

初回の顔合わせは立川だ。新宿でも渋谷でもない、立川。どこに住んでいるか分からないが、お会いした場所は立川駅前だった。

実際に会ってみると、予想通り物凄い緊張されていて。たぶん、ユニバース倶楽部に登録して初めての顔合わせだったんじゃないかな。交際タイプはB。ご飯だけで帰る予定だった。

見た目はドンピシャだよ。長門有希。身長小さくて、本当に高校生みたいなんだ。ご飯を食べながら、次の約束をするつもりでいたんだが、つい、魔が差した。

ダメ元で「Bだけど、この後行っとく？」って言ってしまったんだ。

その通りだ。怯えた顔をされた。しまった、って思ったね。完全にフライングで、俺の軽率な一言で、せっかくの出会いを台無しにしかけた。初対面は、その失言の反省とともに終わったよ。

でも、運命は続く。次は早速2回目だ。今夜は楽しむぞ！ 場所は新宿。東新宿の方まで脚を延ばした。歌舞伎町のホテル街にも近いからねぇ。

フリーランスのデザイナー。元々はゲーム業界にいたそうだ。フリーランスなんで時間を合わせやすいとのことで、その後約一年に渡って、会うときは平日の昼間ばかりだった。

俺は外出予定をスケジュールに入れといたんで、本当に外出とも言えるな。まあサボって女とホテルですよ。最高だな、サラリーマン。彼女は、フリーランスで引きこもりがちだから、完全に27歳の陰キャタイプ。それもまた良かった。

新宿のホテルでセックスしたんだが、下の毛はたぶん自分で剃っていたみたいで、脱毛処理じゃない。これは触れば分かる。あと、感度はなかなか良かったんだが、イキそうになると逃げる、という珍しいタイプだった。

気持ちいいときは普通に恥ずかしい顔をしてくれていて、それもまた最高だったんだ。本人は「疲れるとか眠くなる」とか言っていたけど、本当かどうかは不明。

男性経験は本当に少なかったようだ。初体験もこういう出会い系で済ませたみたいだが、彼氏が今まで居たことがなかった可能性もある。だいぶ緊張されてはいたが、とても楽しく終えて、仲よくなった気がする。その後、エッチしないけどデートすることが何回かあった。プラネタリウムを見に行ったり。

で、結局10ヵ月くらいにわたって楽しく過ごすんだ。彼女のお陰で、今までは知らなかったプロセカ（プロジェクトセカイ）の音楽を教えてもらえて、俺がとてつもなくハマってしまった。

まったくだ。家がとても近いことが分かって、もっぱら昼間に会っていた。ご飯を駅ビルで買って、そこからホテルへ。夏場は、デニム地のミニのワンピースを着てきてくれたり、本当に、アニメのキャラクターにいる感じだったんだ。

フェラもどんどん上手くなっていっているんだが、「動画で勉強しました」だって（嘘じゃないと信じている）。可愛かったな。1回3万円だったんでとても続けやすかった。フリーランスで人とのリアルな出会いは皆無だろうから、俺との時間は良い刺激だったと思う。

一度、会って4回目くらいで「もう会えない」って言われたことがあったんだ。俺のせいかと思って、本気で悪かったなら謝るって何度もLINEして、結局そこから半年続いた。

続いたのに、終わりは突然だった。楽しくホテルでエッチして、解散はとても自然でいつも通りだった。だが、「今日はありがとう」の連絡が、彼女からの最後のメッセージだった。

それ以降、こちらからの連絡が一度も既読にならなかった。つまるところ、ブロックされたんだ。なぜだか分からんけど！ もう、ブロックされると本当にどうしようもなくて。リアルな連絡先はLINEしかないし、倶楽部からは連絡取れない。

結局、彼女にブロックされたことを半年から一年くらい引きずった。一度、かなみに話を聞いてもらって、酔い潰れて記憶無くしたこともあったな。

今でも会いたい。そのくらい、好きな人だった。ブロックされているのに、毎月スタンプを送るようにしていたけど、全部無駄なんだと思う。

きっと、会ってくれなくなったのは、「とりあえずある程度セックスして、どういうことか分かったから、一旦もういいや」で終わったんだろうって感じる。

VIOの剃っている下の毛も、途中から少し手入れが雑になってきてたし、ゲームで徹夜明け？ みたいな日もあった。最終的には、セックスしなくても、一人ですれば生きていける子だったんだと思った。界隈でそこそこ稼いでもいただろうし。

まぁ、普通に考えたらそう思うと思うけど、マジ、綾波レイだったから、彼氏がいるようには思えなかったな…。

（苦笑いしながら）そもそも港区女子だと3万円じゃまず無理だろうね。……さて、ビールおかわり。次は、この切ないブロックの後に会う、また別の「運命の人」との話をしようか。